「作業効率向上のために倉庫レイアウトを見直したい」と悩んだことはありませんか?
新センター計画時や倉庫移転を検討する際、どのように倉庫レイアウトを設計すれば良いかが分からない方も多いのではないでしょうか?

そこで、本記事では新物流センター計画時や物流センター移転時におけるセンター内の全体的なレイアウト設計について詳しく解説いたします。

スペースの考え方

物流センター内のスペースは、保管スペースや通路、一時待機スペース、作業エリアなど、多くの機能を持つスペースで構成されています。この様々なスペースを適材適所に配置することでコスト削減や業務効率向上に大きく貢献します。

必要スペースの算出方法とは

まず、センター内で必要なスペースを、入荷、在庫、物流加工、仕分け、出荷待機などに大きく分類化します。そしてその分類化したスペースを算出していきます。

在庫スペースは保管分類(例えば、商品分類、ケースやバラなどの荷姿、リザーブ側とピッキング側など)毎に算出します。

必要スペースを算出する上で、最も参考になるのが、現状の自社センターのスペースです。例えばセンター移転する場合などは、現状と移転後のセンターキャパを比較して、現状スペースの1.数倍などでスペース算出するのが手堅いでしょう。

参考できるセンターが無い新規物流の場合は、設計与件データに基づき算出します。この場合、この設計与件データがすべてになりますので、確実なデータであることが絶対条件です。

その他にも、大型マテハン機器(自動倉庫やソーター)を導入する場合は、それに必要なスペースも算出する必要があります。大切なのは、将来の物量増や出荷先の増加を見越して柔軟性を持たせつつ、センターキャパを設定してスペース算出することです。

ブロックレイアウト図作成

必要スペースの算出データを基にブロックレイアウト図を作成します。
ブロックレイアウト図とは、物流倉庫レイアウト設計において倉庫内の各スペースをどのように配置するかを示した図です。

物流センター内の物流フローに従いブロックレイアウト図に各スペースを配置しましょう。

最も重要なのは物流フローに沿った配置を行うことです。
入荷=>格納=>保管=>ピッキング=>検品・梱包=>出荷待機 などの物流フローがスムーズに流れる配置を行います。

もうひとつ重要なのはトラックバース数です。入荷や出荷に必要なトラックサイズや台数、配送計画などからトラックバース数を割り出します。

これで、倉庫としての必要面積やバース数が決定しますので、この作成した資料が倉庫物件探しの重要な材料となります。

実際の候補物件が出てきたら、このブロックレイアウトを物件に落とし込み、この物件が適しているかの判断を行いましょう。

まとめ

レイアウト設計は物流センター設計の要です。レイアウト設計が失敗してしまうとその後の倉庫運営に大きな悪影響を与えてしまいます。新センターや倉庫レイアウト変更を検討している場合は、是非ミスター物流に相談ください。専門スタッフがお客様の要望にあわせて最適なレイアウトを提案します。