株式会社スーパーアルプス 八王子物流センター様

設計監理を行い、既存倉庫を改造して4温度帯の専用センターを構築。

概要

スーパーアルプス様は、「安心・安全・健康」をテーマにしたスーパーマーケット。平成11年にセンターの移転計画が浮上し、13年秋、ドライ商品とチルド商品の通過型センターとして開設した。在庫は同一建物に取引問屋様がアルプス様用の在庫を持ち、コンベヤを共有しアルプス様の「ソーター」に連動させ効率よく作業をしている。弊社は平成12年より建築関係の設計監理、物流設備のエンジニアリングを主業務としてプロジェクトに参加した。

プロジェクト詳細

課題・ニーズ

  • 「通過型」と「在庫型」センターの併設。
  • 4温度帯(ドライ・冷蔵・氷温・冷凍)に対応出来るセンター。
  • 既存の倉庫をベースに改造し、低コストで新センターを構築する。

上記3点を基本コンセプトにし、既存倉庫の再利用を考慮した物流設備のエンジニアリングが最大の課題であった。

ご提案内容・解決策

建築

  • センターの機能、運用設計を固めてから既存倉庫の建築設計を始めた。
  • 既存倉庫の改造のため冷蔵設備に最大の注意を払った。
  • 既存倉庫内を防熱パネルで仕切り2重構造とし、冷蔵・氷温・冷凍エリアとした。
  • 出入り口は頻度に合わせて電動扉(紐式、センサー式)、スクリーンシャッターを採用した。
  • プラットホームが狭いのでトラック接車用の架台を作り、架台上にドックシェルターを設置。
  • プラットホームは防熱パネルで仕切り、前室とした。
  • 建設会社、電気工事会社、冷凍設備会社殿などに現場説明を行い、入札制度を採用した。

物流設備エンジニアリング

  • 通過型センターにコンベヤ・ソーターをレイアウトし、高速での自動仕分けを行い、省人化と時間短縮を図った。特にソーターは2温度帯(常温と冷蔵)にまたがるため結露に注意した。
  • 既存倉庫の形から通過型入荷・検品スペース、アソートスペース、冷蔵・氷温・冷凍スペース、出荷待機スペースに区画調整し動線の錯綜を防いだ。
  • 在庫型センターは2階及び隣接棟にレイアウトし、コンベヤで接続し自動仕分けを行った。通過型商品と混載する事でコストダウンを図った。
  • ソーターに3色吹き付けのインクジェットを設置し、1ライン3店舗仕分けを可能とした。(将来店舗増設を可能とした。)
  • キューピクルを含めた電気幹線、電気配線工事。

導入内容・納入製品

建築(監理)

  • 既存倉庫の改造
  • プレハブ事務所工事(確認申請、検査済証交付)
  • 冷蔵庫・氷温庫、冷凍庫設備
  • 床防塵工事
  • ドックシェルター工事(専用架台含む)

物流設備エンジニアリング

  • 搬送コンベヤ(通過型入荷4ライン、2階・隣接棟に在庫型ライン)
  • アルミスラット式シューソーター(10+1ライン)
  • パレットラック、ピックトゥベルト、中量ラック
  • 定置式検品台車

導入後の効果

  • ドライセンターとチルドセンターを併設することによりセンター維持費、人件費、配送コストなどが削減した。
  • 一括配送のため車輌台数が削減でき、店舗オペレーションが簡略化した。
  • 定時店着時間の精度が向上した。
  • 検品システムの導入で品質管理が向上した(ピッキングミスの削減)。

ソーター

ソーター分岐箇所