パートの定着率アップ
物流業界は現在、人材不足と言われている。今後更に続くと思われる人材不足に対しての対応策としては定着率アップさせることである。ワークプレイスソリューションを掲げるミスター物流(=株式会社清和ビジネス)はこの定着率アップについて考えてみました。
現状の物流センターの人材
庫内運用の歴史としては、約20年前ぐらいは完全自動化機器がもてはやされた時期がありましたが、現在は、人+半自動機器やシステム系機器を使って倉庫内の各作業が行うのが主流となっています。そこで必須的な戦力となっているのが多くのパートやアルバイトです。
今後もこの流れはが変わっていく気配は無く、物流センターにおいての人材確保というのは、現在も大きなテーマでありますが、今後は人材の奪い合いという競争になっていくことが予想されます。
求人や定着率の悪さによる発生コスト
まずは、この定着率が悪いことから発生するコストやロスについてピックアップしました。
- コスト
・求人費
- 時間ロス
・求人,採用の手間
・面接時間
・教育時間
- ミス・ロス
・作業不慣れによるミス
・作業不慣れによる時間ロス
パートさんが定着してくれれば新規採用人数も減るので採用にかかる費用や手間が無くなります。また、物流業務は熟練度が増しますので精度がアップします。すなわち、定着率が高いということは物流コスト削減や精度向上に繋がっているのです。
定着率をアップするには?
物流センター長から「この辺は人が集まらない。」「定着率が悪い。」という話をよく聞きます。「人が集まらない。」というのは物流センターの立地条件(場所)が大きく影響していると推測されますが、「定着率が悪い。」というのは、物流センター側に何か原因があると推測することもできます。
では、この定着率を上げるにはどうしたらいいのでしょうか?
もちろん時給を上げることは人材確保の大きな手段ではありますが、物流コスト増に繋がってしまいます。
また、パートさん達は時給が20~50円でも高い方の物流センターで働くことを選択するのでしょうか?
パート・アルバイトさんは採用されて、仕事に定着して、戦力となっていきます。また、向上心のある人は更なるスキルアップを目指すでしょう。そこで「採用」「定着・戦力」「スキルアップ」というキーワードを掲げ、何が重要なのかをまとめてみました。
- 採用/定着のピラミッド構造
採用 ⇒ 定着・戦力 ⇒ スキルアップ
ヒヤリング、現状調査、データ分析結果により、現状の問題点や課題を把握します。
パートさんは採用される段階では当然ながら賃金や利便性を重要視します。しかしその後はそれだけでは満足できなくなります。単純作業の繰り返しを行うことが自分の現状スキルとは思っていません。パートさんが遠慮せずに意見を言えるようにして改善意識や目標を持ってもらうことが重要です。また、それに対しての評価を明確にすることでやりがいも生まれてきます。定着率を上げるにはやりがいと向上心を持てる環境作りが重要だということです。
左の「採用&定着・戦力&スキルアップ」のピラミッド構造は右のピラミッド構造に置き換えることができます。
パートさん定着率アップへの環境作り
これからの物流センターおいて、パートさんの定着率アップを考慮すると、倉庫内環境だけでなく休憩所や化粧室等の環境整備が重要です。
ミスター物流は物流センターの倉庫内設備だけでなく、事務所,会議室,休憩所,セキュリティなどを含めたトータルワークプレイスソリューションをご提供致します。
休憩所
- 明るい照明
- 大画面TV
- 売店・自販機
- 外景を見渡せる大きな窓
- 窓側の一人用席
- グループ用のテーブル席
- BGM
休憩室は最も比較される場所の一つと言えます。グループでお喋りしながら食事をする人、一人でゆっくり好きなことをしたい人、TVを見ながら食事をしたい人、など様々な人が物流センターで働いています。
みんながゆっくり安らげる場所を提供すれば定着率アップにも繋がります。
共同託児所
- そばに居れる安心感
- 保育所への送り迎えの時間削減
- 休み時間に合うことができる安心感
- 企業福利厚生PR
保育所への送り迎えの時間削減、そばに居れる安心感、などパートさんにおいては大きな魅力です。また、企業側も福利厚生への取組みとしてのPR効果もあります。
まだ、託児所を設けている物流センターは少ないのですが、
大型物流施設や流通団地においては、共同託児所を設けることが、従業員の採用や定着において大きな武器となっていくでしょう。